美容業界を守ろう
美容組合が存在する一番大きな意味は何だと思いますか?
それは、この「美容」という業種を社会の中で確立し、安定した経営を続けていくためです。
現在、政府の規制緩和推進の中で、美容師の資格制度の見直しがあっていることをご存知ですか?無資格者が営業できるようになったら、 お客様の安全は守れるのでしょうか?皆様ご高承の通り、著しく変化していくこの社会において、美容業の経営環境もかつてないきびしい状況にあります。規制緩和の流れの中で、今や美容師法の見直しが検討されているのです。すなわち、『美容の業権の独占法』であり、『美容業の保護法』である業界保護色の強い美容師法を改正し、誰でも営業できる一般的な市場原理に戻そうということです。過去において、大店法の改正により市場は一変しました。生鮮三品の八百屋、肉屋、魚屋がまたたく間に大型店に吸収され、市街地から消えてしまいました。また、酒類販売の専売法が緩和されると、多くの酒小売店は生き残りの為、コンビニへと姿をかえていきました。これは決して対岸の火事ではありません。この『美容師法』とは、美容業を守る為、お客様の衛生環境を守る為、私たちの美容組合連合会がお願いして出来た『議員立法』です。「気がついたついたときには美容師法がなくなっていた!」では、明日からの営業はどうなるのでしょうか。無資格者が安い賃金で働く、低料金チェーン店が多数出店するかもしれません。もしそういう店舗がでてきたら、お客様に安心できるサービスを提供できるのでしょうか?これまで美容業が社会の中で確立し、安定的な営業が出来てきたのは、『美容師法』を遵守し、公衆衛生の向上という役割を果たし、お客様に笑顔を届ける努力を惜しまなかった先人の『国家資格者』の力です。危機感をもって対処すべきです。この問題に気付いたあなたが、一人声を上げても、なかなか届きません。私たちは数で【組織で】業界の声を政府に直接届けていきます。組織に未加入者が多いと、美容師法や大臣免許が不要ではないかという結論に繋がるおそれさえあります。佐賀県の美容業のみなさん、どうぞ組合の趣旨にご賛同ください。そして、一緒に活動して下さい。一般消費者のみなさんもどうぞ、美容師が国家資格者である必要性を知って頂きたいと思います。